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中国世界遺産-武夷山


 
武夷山 自然と文化遺産(1999年)
    武夷山は、中国 福建省の西北部に位置する。ユネスコの第23回世界遺産委員会全体会議は1999年12月1日、ここを文化と自然の「複合遺産」として、世界遺産のリストに正式に登録した。リストへの登録は、『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』(世界遺産条約)の中で、いわゆる「ひときわ優れた自然美の地域」「希少種や絶滅のおそれのある種を含む動植物の生息地」「消滅した文明の顕彰」「特殊で普遍的な価値をもつ伝統的思想の発祥地」の四つの条件を満たしていると評価したためである。
      武夷山の総面積は9万9975ヘクタール。中国の世界遺産の中では、最大の面積をほこる。山の東部は低山丘陵地域に分けられ、多くの奇峰怪石や峡谷、渓流、赤色砂岩の絶壁などが集まっている。また、西部は中山丘陵地域に分けられ、標高1000メートル以上の山峰が120、深さ500〜1000メートルの大峡谷が数十もある。地球の同緯度地域では、代表的で最大面積の「中央アジア熱帯林」が広がっており、その生態系は完全なまでに残されている。
      観賞スポットのベストワンと言えば、「武夷第一勝」(第一の景勝地)と称される「天遊峰」だ。標高408?8メートルで、一枚岩でできている。高くはないが、切り開かれた八百以上の石段はきわめて険しい。景観が最もすばらしいのが、日の出前だ。天遊峰の頂に立ち、周囲をぐるりと見渡すと、山の下に曲がりくねった九曲渓が、はるか遠くに雲間にのぞく山峰があった。
やがて、朝日がゆっくりと昇った。黄金の光が射し込み、山々を真っ赤に染めた。気温が上がると、雲海が動き始めた。それは時に軽妙で、時に緩慢、時に波のうねりのようで、時に大きく限りがなかった……。雲の動きにしたがって、景色は千変万化した
武夷山は霧深く、気候が温暖で、湿度が比較的高いという自然環境に恵まれるため、質のよい茶が生産される。客好きな人々は、茶館や農家にかかわらず、だれしもが武夷岩茶でもてなすことができる。正式な茶道や略式コースで接客をして、茶を味わわせてくれるのだ。ここで茶をいただくと、武夷山のおもむきを最も感じ取ることができる。
     九竜クーから西北の山に、「遇林亭」という場所がある。1958年、ある発掘調査隊が、中国における最大規模かつ完全なまでに保存された「宋代古窯跡」を発見した。宋代の八大窯系の一つ「建窯系」だった。当時、ここで生産されたものの多くは、闘茶(茶を飲んで産地や品名を当てる遊び)に用いられた「黒釉茶盞」(黒い釉薬をかけた茶杯)だ。また、世界の陶磁器史上でも傑作とされる「兔毫盞」(ウサギの毛のような模様の入った茶杯)も作られていた。