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中国世界遺産-武当山古建築物群


 
武当山の古建築物群 文化遺産(1994年)
      天下の名山として知られる武当山は、湖北省北部丹江口市の西南部にあり、北を秦嶺山脈、南を巴山に壊する周囲400kmの連山である。中国道教の聖地であり、中国武術の武当拳でも有名である。主峰は天柱峰(1,612m、別名紫霄峰、太和山、謝羅山ともいう)で、山中に72峰、36岩、24澗(谷川)、11洞、3潭、9泉、10巨石、9台の景勝地がある。
     武当山は観光名所として、大きく分けて2つの特色を持っている。まず第一の特色は、五岳を上回るという山上の雄大な古代建築群である。総面積160万uに、8宮、2観、36庵堂、72巌廟、39橋、12亭をもつ大規模な道教寺院であり、紫霄峰宮、玉虚官、太清宮、金殿(金頂)なとが有名で建物の多くは明代の建立になる。
      明永楽11年(1413)、明の成租朱棣帝が、侍郎(次官に相当する職)郭進らをつかわせて軍隊、人夫、工匠延べ30万人余りを繰り出して、武当山で大がかりな工事を行い、10年の歳月をかけて、浄楽宮、迎恩宮、玉虚宮、紫霄宮、南岩宮、王竜宮、遇真宮、太和宮、復真観、元和観などの大建築群を完成した。そのほかにも橋梁39、亭、展望台12をつくり、すべての山には石畳の道路を整備して、武当山全体を「真武道場」(道教の修行の場所)としたのである。
これらの建築の優れているところは、設計の際に、地形の特徴を十分に活かして精緻かつ巧妙に建物を配置している点である。社はすべて、山の起伏、斜面、岩上、山塊、谷川の間に建てられて、お互いに関連性も持たせている。中国古代建築技術の伝統が集中的に具現されている。それらのうち現存しているのは、金殿、紫霄宮、遇真宮、復真宮などである。
      第2の特徴は、由然景覿の素晴らしさで、特に南厳は雌大な渓谷が織りなす様々な自然美が精緻な古代建築物と一体となっている。
主峰天柱峰の上に建立された金殿は、高さ5.5m、幅5.8m、奥行4.2m。中国最大の鋳銅と金箔を使った大本殿道りである。重檐で棟が層をなし、軒がそり上がり、棟に仙人と禽獣の装飾が施され、棟木、梁、天井部に精緻な紋様と図案が描かれ、金箔をあしらった珠玉が吊るされている。「避風仙珠」(風よけの珠玉)で、山の風を鏡め、殿内の神灯が滑えることがなかったという。
      基壇は花崗岩を積み重ねたもので、周囲には白井玉石に石彫りの欄干がめぐらされ、荘厳かつ重厚な雰囲気に包まれている。殿内には、鎧の上に袍(うえのきぬ/文・武官の束帯用の上着)をまとった重さ10tの真武帝君(鋳銅)の神像がある。素足で髪を束ねた姿は、まさに容貌魁偉である。傍らに寄り添う金童と玉女、両側に従う水・火両将は勇猛で威厳がある。